大木研が関わらせていただいている横浜市立白幡小学校での防災教育も今年で2年目となりました。白幡小では、昨年度から、授業のカリキュラムに防災教育を組み込んでいます。今年は4年生が防災を学ぶことになり、その導入として7月3日に私たちが防災授業をさせていただきました。
最初に大木先生から日本で一日に何回地震が起きているかなど地震についてのお話があり、その後研究会のメンバーが各クラスで防災の授業を行いました。「地震発生時に何が起きるかを知る」「危険の大小を考える」の2つをテーマにして授業を行いました。
まず阪神・淡路大震災の映像を通して、地震が起きると「物が“落ちてくる”、“倒れてくる”、“移動してくる”」ことを学びました。
次に、実際の白幡小学校の写真を使って学校に潜む危険を探しました。
自分たちの姿が映っている写真に子どもたちも大はしゃぎ! みんな積極的に手を挙げて発言してくれました。次に、危険を命に関わるような“大きな危険”とちょっとしたけがで済むような“小さな危険”の2種類に分け、学校の危険についてみんなで考えました。
最後に緊急地震速報の報知音を使って危険から身を守れるかを確認しました。地震の揺れは突然やってきます。遠くにある自分の机に戻る時間はありません。瞬時にどうするべきかの判断力と行動力を養う訓練は大きな効果があることが確かめられています。
初めてのショート訓練なのでまだまだ上達できる部分はありますが、子どもたちは自ら考えて熱心に取り組んでいました。今後どう変化していくのか、とても楽しみです。
授業を通して子どもたちの熱い眼差しをひしひしと感じ、この子たちのためにも防災を研究することに対して貪欲でありたいと思えるようになりました。今回の白幡小学校での防災授業は、子どもたちに防災について考える機会を与えるだけでなく、私の防災に対する意識を見直す良いきっかけになりました。