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  • 大木聖子,小田島俊介

仙台南高校 4コマ漫画


 こんにちは。今日は宮城県にある仙台南高校で4コマ漫画の出前授業を行いました!

台風24号の影響を受け、授業が午後からという変則的な日程にはなりましたが、無事に出前授業をすることができました。

 4コマ漫画の授業はグループに分かれて避難所で生じる様々な問題について話し合う教材です。その話し合った内容は、最終的に避難してきた大勢の方の前で話す「セリフ」として発表します。発表するときは話し合いの過程は一切話しません。このような流れで行います。

 今回はクラスごとに違うテーマについて話し合ってもらいました。1組が庶務班、2組と3組が食料物資班、4組が衛生班、5組がボランティア班、6組が学校再開準備班、7組が情報班です。それぞれのテーマが実際にあった避難所での問題や事例をもとに作成されています。

 まずはテーマについてメンバーが意見を述べ、話し合う。一定時間が経過したら、「事例カード」というそのテーマに関する、災害時に実際に起こった事例が書かれたカードを配布します。それを読んで気づいたことやもっとこうした方がいい、という点を再度話し合い、最後の発表に移ります。発表では、どの班も同じセリフになることはありません。また、班によって意見が正反対になることもあります。それが4コマ漫画の大きな特徴です。班ごとにオリジナリティが出てきます。それを聞いて、これもいいな、なるほど、そんな視点があったか、と発表を聞いた他の班のメンバーも感じてくれたと思います。それによって避難所のイメージがより一層膨らんでくれるといいと感じました。

 皆さんもご存知の通り、仙台は東日本大震災の被害を受けた都市の1つでした。今回の授業を受けた生徒は当時6歳程でした。当時の記憶を辿りながらグループワークを進めている班が見受けられ、経験に基づいた彼らだからこそできる深いグループワークに感動しました。

 しかしながら、これから数年で震災の記憶を覚えていない、震災が分からないという生徒が東北地方でも増えてくると思います。そんな時に擬似被災体験をする防災の教材、東日本大震災の記憶を伝承する教材として4コマ漫画教材が使われて欲しいと強く願っています。(小田島)


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