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  • 山本 真帆

高知県土佐清水市「中高生で考える防災パネルディスカッション」


6月5日に高知県土佐清水市にて行われた「中高生で考える防災パネルディスカッション」の見学に行かせていただきました。

県の西南端に位置する土佐清水市は、内閣府による南海トラフ巨大地震の新想定では34 メート ルの津波高を観測するとされている場所で、また65 歳以上の割合が人口の45 パーセントを超えると言われています (2017年5月現在) 。大木先生は2013 年度から土佐清水市の小学校にて防災教育を協働的に実践されてきました。そして2016 年度からは市内唯一の中学校である土佐清水市立清水中学校(以下清水中)でも行っています。

今回は2016年度より清水中の防災教育の一環として取り組まれている防災小説を通してディスカッションが進んでいきました。防災小説とは南海地震発生の近未来を想定した日付と天気をもとに、 自分や家族、友達、そして清水の町 がどうなるかを想像しながら800 字程度の小説にするというものです。今回のパネルディスカッションでは、中学3年生が小説を執筆し、その中で選ばれた4名が清水中・高知県立清水高等学校の全校生徒、保護者、地域 に向けて発表しました。

大木先生、発表者、そして会場との活発なやりとりの中で、今までに自分たちが想像しなかった災害の危険性について気づきを得たり、一方で自分たちの暮らす町の良さを再認識したり、また先生方にもその生徒たちの力強い発言の数々が希望となった様子が伝わってきました。

「34mの津波襲来」という社会が描いた物語を超えて、個人・家族・学校・地域といった関係性の中でそれらを語り直し、個々の物語を生成し共有することの大切さを実感しました。これからも共に様々な取り組みをさせていただけること、とても楽しみです。

移動中に見た美しい海


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